国内産トマト生食用・加工用生産量は約75万4000トン(2004年・農水省調べ)。そのうち加工用は約4万5000トンと全体の6%過ぎず、国内推定供給量の10%程度しか満たしていない。そのため国内加工メーカーのほとんどが輸入原料に依存している。
国内加工用トマトの最大の産地は長野県で全体の約36%を占めている。
しかしトマトジュースなどを加工している(株)ナガノトマトによれば20年前には1000戸以上あった契約農家が高齢化の加速や後継者不足で08年には400戸を下回るまで減少したという。
東都生協の「高原朝摘みトマトジュース」と「国産トマトケチャップ」は、(株)ナガノトマトが長野の契約農家と協力して開発した独自ブランド「愛果(まなか)」を原料としている。トマトを搾るとジュースとピューレが得られ、このピューレがトマトケチャップの原料となる。
現在、慢性的な不足傾向にある国産トマトピューレを補うためには、ジュースの生産量・消費量を底上げする必要がある。そこで東都生協では加工用トマト生産者の生活基盤を守り、国産トマト製品を供給し、長野県の加工用トマト農業を振興するためにこの協議会を立ち上げることにした。
調印式などの日程は次の通り。
○調印式 8月11日14:30から15:30
(株)ナガノトマト松本工場
○援農と工場見学 8月12日5:30から13:30
加工用トマトの共同収穫作業とナガノトマト松本工場見学
詳細は東都生協ホームページで。
(写真)
上:トマトの理解を深めるための交流企画「トマトの学校」。昨年度のようす
中:トマトの朝積み作業をお手伝い
下:独自ブランド「愛果(まなか)」