農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

米国産牛肉に特定危険部位混入

 米国からの輸入牛肉に、BSE(牛海綿状脳症)の原因であるプリオンが蓄積されてい可能性のある特定危険部位(SRM)の「せき柱」が混入されている製品があったことが7月21日、現物検査で判明した。

 動物検疫所川崎分室が東京港に到着した米国産冷蔵牛肉を検査したところ、米国農務省発行の衛生証明書に記載のないせき柱を含む牛肉が2箱見つかった。せき柱は特定危険部位。出荷業者は米国カンザス州のクリークストーンファームプレミアムビーフ工場で東京・港区のスターゼンインターナショナル(株)が輸入した。数量は810箱、約16t。
 検査結果を受けて日本政府はクリーク社からの貨物について輸入手続を保留し、在京米国大使館を通じて米国農務省に詳細な調査を要請した。また、動物検疫所は全箱を開けて検査を実施したが、その他の貨物からは問題となる製品は見つからなかったという。
 厚生労働省と農林水産省は今後、米国政府からの調査結果報告をふまえて対応するとしている。

(2009.07.23)