農政・農協ニュース

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新しい9品種のくだものをお披露目

 中央果実生産出荷安定基金協会は近年新たに品種登録された優れた果物の普及の加速化と消費拡大に努めようと「くだもの新品種プラットフォーム」を7月22日、大田市場内のホテルコムズで開いた。

日本発の登録品種ブルーベリー「おおつぶ星」。収穫日によってちがう食味を食べ比べ。 4回めを迎える今回は「梅雨明けのブランド果物の味覚」をテーマにモモ、ブドウ、スモモ、ブルーベリー、イチジク、パインアップルから9品種が出品された。参加したのは卸業や果実商、量販店、行政など多種にわたる関係者150人以上で、品種紹介や試食によって新しい味覚を吟味、評価した。
 日本果樹種苗協会の駒村研三氏は「果物の新品種の誕生は消費者、生産者にとって重要。新品種の新規登録は年々増加しており去年は1533件で、うち5%が果樹。品種の多様化が目立つなか消費者に認知されるまでにはかなりの時間がかかっている」と課題を話し、「消費者の購買につながる関心をひくには産地・品種の特徴や健康によいというアピールが効果的」など、現状について説明した。
 
◆これからの普及拡大にむけて

 試食では各ブースには出品団体自慢の果物が並べられ、興味深く手をのばす参加者でにぎわった。どのブースからも「甘い」「実が大きい」という声が飛び、あまりの甘さに目を丸くする参加者の表情も見られた。
 試食の後、意見交換の場が設けられ消費者側からの意見として「主力品種の生産ブランクを埋める品種や粒の大きいものなど量販店がほしい品種が多くあった」「高糖度のものが多かった」「消費者が覚えやすいネーミングにした方がよいのでは」「調理する側は香りも重視している。その要求を満たす香り高いものが多かった」などがあがった。
人気の高かった沖縄のパインアップル JAみやざき経済連からはサニールージュとハニービーナスという2種のブドウが出品された。種がなく大粒なのが特徴でJA尾鈴管内で栽培している。生産面積拡大とともに、地元ワインと連携した商品開発や2種をセット販売するといった方法での消費拡大をねらっており、普及に熱心なようすだった。

 


 
(写真)
上:日本発の登録品種ブルーベリー「おおつぶ星」。収穫日によってちがう食味を食べ比べ。
下:人気の高かった沖縄のパインアップル

(2009.07.23)