デイリー博士は1997年に『生態系サービス(Nature's Survices)』を著し、人類が生態系から受けている恩恵と価値、生物多様性や生態系の保全の必然性を明確にした。
また、生態学と経済学を統合し、自然の保全は利益をもたらすという「自然資本プロジェクト」を立ち上げたことなどが評価された。
授賞式は10月27日にいずみホール(大阪市)で行う。同賞は「自然と人間の共生」についての優れた研究を表彰するもので、1993年から始まった。今年は世界24カ国、146件の研究が選考対象となった。
(写真)スタンフォード大学生物学部教授のグレッチェン・カーラ・デイリー博士