一端を紹介すると、「食料自給率を上げようという冊子を見たとき一番先に書かれていたのは横文字だった。これでは国民はついていけないのでは?誰でもわかる日本語で書いてほしい」(山形、男性、60代)という要望があった。
最近は官庁文書に英語がめっきり増えた。この「改善策」も題名に「プロセス」という英語がくっついており、内容を少したどってもパブリックコメント、フォローアップ、マネジメント・サイクルなどと続き、訳はついていない。
こうした傾向に対する一般の苦情は根深いようだが、余り表立ってはいない。声なき声のかたちのままだ。
農業者から寄せられた意見には「政策PR用のパンフレットで、あまりグラフィックなものは不要と思う」(山形、男性、50代)というのもあった。
この人はまた「備蓄米を積み上げて、そしてMA米を買わないで米価を安定させてほしい」と根本的な問題も提起している。
改善策素案に対するこれら様々な意見には同省が見解をつけて7月29日に発表した。