今回、最優秀賞を受賞したのは栃木県栃木市のサンファーム・オオヤマ(有)で、受賞事例は「ヒートポンプの導入による省エネと栽培環境の改善」。トマト栽培ハウスにヒートポンプを導入するとともに、保温対策として二層カーテン、外張二重被覆を設置することで、重油使用量、エネルギーコストを削減。また、循環扇による温度ムラの改善など栽培環境の改善を行ったことが評価された。
優秀賞は、栃木県宇都宮市の増渕正男氏と高知県土佐市の土佐省エネ組合。
増渕氏は「屋根散水(屋外ウォーターカーテン)による施設トマトの重油削減対策」。土佐省エネ組合は「ヒートポンプのハイブリッド運転による燃料油の削減」の取り組みが評価されての受賞となった。
当日は、神出全農常務から表彰状および副賞が受賞者に授与された(土佐省エネ組合は欠席)。表彰式のあと、各受賞者から、受賞した省エネの取り組みについて事例報告がされた。
JA全農では、21年度も原油価格が不安定であることに加えて、「炭酸ガス削減など環境対策の強化が迫られるなかで、従来の省エネルギー対策をさらに強化するとともに、さまざまな新技術にも取り組み施設園芸農家経営の基盤強化」を進めていくことにしている。
(写真)
上:神出全農常務から最優秀賞を受賞するサンファーム・オオヤマの大山寛代表
下:優秀賞の増渕正男氏(栃木県宇都宮市)