これまでニホンナシの発芽不良は、施設栽培で局地的な発生にとどまっていたが、今年は露地栽培を中心に広範囲で発生したため、農研機構では全国調査を行った。
発芽不良の症状は「芽枯れ」「枝枯れ」で、主な原因は「凍害」によるものだとわかった。また発芽不良の発生は一部の農園に限られており、今年のナシ生産や果実の品質には影響しないとしている。
凍害は、主に暖冬の年に起きる障害。農研機構果樹研究所では「今回のように広範囲で発生したのは初めて。暖冬傾向が強まれば発生頻度が上がる可能性もあり、来年度以降の状況に注意したい」としている。