日本での作付面積、出荷量、産出額が切り花類でもっとも多いキクだが、これまで青色系のキクは存在しなかった。青色色素であるデルフィニジン型アントシアニンを形成する元となる酵素の遺伝子がないためだ。
今回開発された方法は、他の植物から青色遺伝子を取り出し、開発した遺伝子組み換え技術によって青色色素をキクの花弁に蓄積させるというもの。この技術で花弁の約75%の赤色色素が青色になり、花の色が赤紫から紫に変化した。
今後も研究を進め、青色色素であるデルフィニジン含有量を100%に高め、より青いキクを生み出したいとしている。
(写真)
赤紫色のキク(左)・青色色素が蓄積し紫色に変化したキク(右)