「Grow more with less?最新技術が可能にする生産性の向上?世界の生産者を支援するシンジェンタの研究開発戦略とパイプライン?」と題したこのセミナーは、10月7日に東京国際フォーラムの会議室で開催された。
セミナーではシンジェンタ ジャパン(株)のスティーブン・ホーキンス社長が「シンジェンタ―植物のちからを暮らしのなかに」と題して、現在の世界の食料事情のなかで、シンジェンタが果たしている役割や今後の基本的な考え方を講演。
次いで昨年10月にシンジェンタの6番目の研究開発センターとして、また米国にあるバイオテクノロジー研究所(SBI)の姉妹施設として中国に設立されたシンジェンタ バイオテクノロジー(中国)(株)の社長・シュン・ワン博士(植物生物学)が「シンジェンタ―技術革新がリードする企業」と題して、農薬、種子そしてそれらを統合する技術に関するシンジェンタの果たしてきた役割から、バイオテクノロジーのこれまでの開発と今後の展開について講演した。
ワン博士はシンジェンタ バイオテクノロジー中国は、「中国における最初の外資による農業バイオテクノロジー研究所である」こと。中国国内にはバイオテクノロジーに関する研究を行っているところがいくつもあり、それらと協同研究することができることも、同社として魅力だとも語った。
企業の記者会見というと新製品のお披露目的なものが多いが、企業トップが、自社の事業内容をより的確に理解してもらおうと積極的にこうした場を設けることには好感がもてる。引き続きこうした姿勢を保って欲しい。
なお、ホーキンス社長は「持続可能な農業を実現するために」と題して本紙のインタビューに応え、同社の日本農業に対する基本的な考え方などを語っている。
(関連記事:スティーブン ホーキンス社長インタビュー)
(写真)
上:スティーブン・ホーキンス シンジェンタ ジャパン社長
下:シュン・ワン シンジェンタ バイオテクノロジー(中国)(株)社長