同社は経営統合にあたり、新しい企業グループのビジョンを示すグループメッセージ『未来は、ミルクの中にある。』を制定した。このメッセージは同社グループが、大地の恵みであるミルクの未知なる可能性を誰よりも信じて、生産者と消費者をつなぐコミュニティを築き、未来を切り拓いていこうとする思いと姿勢を表したものだ。
説明会の冒頭、小原實会長は「今般策定した中期経営計画においては、経営統合により双方が持つ経営資源を一体化してシナジーを創出し、イノベーションに挑戦していく」と挨拶した。
続いて高野瀬忠明社長が、平成21年度〜25年度の5カ年にわたる中期経営計画を説明した。そのポイントはつぎの4項目である。
1.ミルク(乳)に徹底してこだわり、極める。
2.統合シナジー効果の早期創出。
3.研究開発力の徹底強化。
4.イノベーションへの挑戦。
これらを具体的中期経営計画に基づき実現していくことで、更なる企業価値の向上を図っていく、というものだ。
また、シナジー創出最大化のための組織体制として、現状の雪印メグミルク(株)、日本ミルクコミュニティ(株)及び雪印乳業(株)の3社は、3年以内の合併を進めていく。そのためプロジェクトを設置し、事業及び機能分担の見直しと再編の検討を行っていく。
連結の計数目標は、平成21年度売上高は5050億円(参考)だが、平成25年度には売上高5800億円、営業利益200億円を目指す。
雪印メグミルクグループは、このたびの経営統合を新しいスタートとし、ミルクの新たな価値を創出し、ミルクの中に未来を見つめ、常にチャレンジを続けていく考えだ。
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上:発表会場で。小原實会長(左から2人め)・高野瀬忠明社長(左から3人め)
下:中期経営計画を発表する高野瀬社長