農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

JA全農が豚肉調整保管を実施

 大幅に下落している豚肉価格の回復・安定を図るための調整保管を事業実施主体のひとつ、JA全農が10月13日から実施する。

は生産頭数の増加と景気後退の影響で、昨年10月以降大幅に低下、今年7月中旬以降は安定基準価格の400円/kgを下回り、10月2日には376円となっている。
 このため農林水産省は9月25日に価格の早期回復を目的に調整保管事業を行うことを決定した。保管頭数は約7万頭(部分肉ベースで約3780トン)とされている。
 JA全農は同事業の実施主体に公募して事業主体となり、豚肉買い入れの体制が整ったことから、10月13日から東京市場での買い入れを行い、今後、大阪市場などの中央卸売市場、指定市場、系統産地食肉センターなどに買い入れ場所を拡大して豚肉価格の回復・安定に資する事業を展開する。実際の買い上げは市場の買参権を持つJA全農ミートフーズが行う。22年3月22日まで実施。
 今回の調整保管に関わる助成などの所要額は約10億8300万円。

(2009.10.14)