(写真)決勝戦で戦った10店舗の直売所のメンバー
決勝大会には応募があった全国104の直売所の中から、審査員による2回の選考を経て勝ち進んだ10の直売所が参加した。
初日の13日に各直売所がプレゼンテーションを行い、それぞれが誇りある特徴やポイントなどをアピールし、2日めに優勝と優秀賞の結果が発表された。
優勝したのは山梨県の中央に位置する「道の駅とよとみ農産物直売所」。地産地消に力を入れている同駅が優勝の一番の決め手となったのは、生ゴミを堆肥にして作った野菜を販売する循環型農業を取り入れている点。また、見えないところに人やお金を使い、店を盛り上げる取り組みが審査員の心を打った。
豊富農産物等搬入運営委員会の功刀一春会長は「本当にうれしい。11年間の積み重ねが実った。今日の結果は多くの皆さんの協力のおかげです」と優勝した気持ちを話し、飯室隆人駅長は「生産者の皆さんや恵まれたスタッフ、この会場の皆さんに出会えたことが私の宝物です」と涙ぐみながら感謝の気持ちを述べた。
また優秀賞を受賞した直売所は次の通り。
▽「絶品加工品賞」:果物の加工品43品目の販売や企業との連携が評価された「道の駅竜北氷川町竜北物産館」(熊本県八代郡)
▽「日本一あたたかい直売所賞」:駅に直売所を設置した発想が評価された「ほのぼの芦田農園白井駅直売所」(千葉県白井市・北総鉄道白井駅構内)
▽「最強チームワーク賞」:厳しい規律を作り自立した生産者の店づくりが評価された「JA鳥取いなばJAグリーン千代水店愛菜館」(鳥取県鳥取市)
▽「日本一笑顔が素敵なスタッフ賞」:笑顔のすばらしさが評価された「農事組合法人わくわくふれあい市」(長崎県佐世保市)
▽「日本一元気なお母ちゃん賞」:都会との交流やお母さんたちの力が評価された「産直あぐり」(山形県鶴岡市)
閉会のあいさつで同大会実行委員の三浦俊荘氏は、「さらなる直売所甲子園の発展をめざしたい」と、来年への意気込みも含めた言葉で大会を閉めた。
(写真)初代直売所日本一に輝いた「道の駅とよとみ農産物直売所」