生物多様性の保全に配慮した環境保全型農業やIPM(総合的病害虫・雑草管理)について同省は平成20年度から関連施策の効果を定量的に把握でき、しかも現場レベルで活用できる生物多様性の指標や評価方法を開発する研究プロジェクトを実施中。
シンポでは研究の目的や成果、ヨーロッパの先行事例を紹介し、現場活用に向けた理解を深める。
取り組み事例では、兵庫県立農林水産技術総合センターの須藤健一氏による「豊岡市の水田地域における指標開発〜『コウノトリ育む農法』の科学的評価に向けて〜」という研究報告などがある。
生物多様性条約のもと、ヨーロッパなどでは持続的な農業を実現するための重要な資源の一つとして生物多様性を高める実践に対し、環境支払いも行われている。
基調講演では学習院女子大学の荘林幹太郎教授が環境支払いなどについて説明する。
15時30分からはポスター発表で意見交換もある。
参加無料。問い合わせ先は茨城県つくば市の農業環境技術研究所生物多様性研究領域TEL029(838)8251