消費者に農業と食を理解してもらおうと始まったフェアで、今年で29年目となる秋の恒例行事。晴天にもめぐまれて会場にはたくさんの人が集まった。
新鮮野菜やくだもの即売や新米のすくいどりに行列ができたほか、国産和牛の牛串、米粉パン、青森産ダイコンとJA全農の「しんたまご」を使ったおでんなど食べものはもちろん、都心ではなかなか見られないトラクターやカカシ、ドジョウやメダカなどを展示した田んぼの生きもの調査にも人垣ができた。
恒例のもちつき大会では、杵をつくたびに参加者から「ヨイショー!」と威勢のいいかけ声がかかるなどにぎわっていた。
◆17品目の野菜でつくった宝船
「ふるさとの食 にっぽんの食 東京フェスティバル」には、JA東京あおばの製作した野菜の宝船も出品された。
野菜の宝船は江戸時代ごろから、野菜の初荷などを祝って作られるようになったという。
出品された宝船は、ジャガイモ150kg、サトイモ100kg、ダイコン90本、キャベツ80個、ネギ150本など合計17品目の野菜を使い、同JAの大泉新鮮直売組合が5時間かけて製作したもの。
2mを越える豪華な宝船は多くの人の足をとめ、記念撮影をする人もいるなど大人気。宝船は1日の夕方、およそ250袋に小分けされて集まった人々に配布された