農政・農協ニュース

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「担い手」や「価格」などを議論  日生協が食料・農業でシンポジウム

 事業構造改革の進め方を検討している日本生協連はテーマの一つである食料・農業についての課題をまとめるため11月4日、都内でシンポジウムを開いた。

日本生協連の食料・農業問題シンポジウム(東京駅前の八重洲富士屋ホテル) (写真)日本生協連の食料・農業問題シンポジウム(東京駅前の八重洲富士屋ホテル)

 

解題では東京大学・院農学生命科学研究科の中嶋康博準教授が「人口減少で国内市場は縮小し、また食料消費も減少する。ビジネスにとっては大問題だ」と消費拡大などの課題を指摘した。
 パネリスト報告では生産者、外食チェーン、生協の代表が産直の取り組みなどを紹介した。焦点は担い手価格有機農業などに当たった。
 次いでパネルディスカッションでは、生協に対する注文や期待として農業者や農協と課題を共有化して取り組んでいきたい自給率とは何かをもっと深く考えたい麦や大豆にも目を向けてほしいなどが出た。
 閉会あいさつでは日本生協連の芳賀唯史専務が「示唆の多いシンポジウムだった。生協が生産現場にどう関わっていくか、来春までにさらに議論を深めたい」などと述べた。
 日本生協連では同シンポでの論点などをさらに議論した結果を理事会に答申して指針をつくる。
 シンポにはJAグループなどから約150人が参加した。
 
 

(2009.11.05)