天候に恵まれた広大な研修館のほ場で競技に臨んだのは、全国で約1000ペア(オペレーターと合図マンで1ペア)が参加した地方予選を勝ち抜いた74ペア。
「これまで地道に培い、磨きをかけ、かつ蓄積してきた飛行技術をいかんなく発揮して頂きたい」と、両団体をまとめる関口洋一会長が参加選手を激励した。選手もこれに応え、日頃の鍛錬を思う存分披露した。
農林水産大臣賞には「RMAX Type2G」(機種名)で競技大会に臨んだ、愛知県の深津英治さん(合図マン)と杉浦勝久さん(オペレーター)のペアが輝いた。
現在、産業用ヘリによる農薬散布は有人ヘリから無人ヘリへ移行している。有人ヘリは、マツクイムシなどの森林防除で総合的に有効だが、無人ヘリ散布の一番のメリットは、作物へのピンポイント施薬によって農薬効果が最大限に発揮されることと、人や生物など環境への影響が回避されることだ。
残留農薬やポジティブリスト制度への確かな対応が迫られるなか、選手達は高度な飛行技術に磨きをかけ、よりいっそう安全対策の向上に挑んでいる。
(写真)
上:優勝した深津さん(右)、杉浦さんペア
下:地方予選を勝ち抜いた74ペアがハイレベルな飛行技術を競った