農政・農協ニュース

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第6回「アグリビジネス創出フェア」  農水省

注目したい島根県の積極的な提案

 本紙既報の通り11月25日〜27日の3日間、幕張メッセで第6回「アグリビジネス創出フェア」が開催されるが、多くの出展ブースの中で島根県の積極的な提案に、あえて注目したい。

 島根大学(山本廣基学長、松江市)のテーマは、白米レベルでGABA(ガンマアミノ酪酸)をふんだんに含む健康機能性の米開発。
 普通米に比べ約30倍ものGABAを含む新米の開発にこのほど成功したが、この米を高血圧のラットに毎日食べさせたところ、約1カ月で血圧が20mmHgほど下がった。良食味米のコシヒカリに対して、GABAを強化した米開発の最前線の一端を披露する。
 良食味米の追求と健康志向のW提案が、新鮮さを呼ぶ。
 畜産技術センターは島根、岡山両県およびワコムアイティが共同開発した分娩・発情お知らせセンサー「喜多佳」と愛情見聞録「養牛カメラ」を提案。和牛ブリーダー待望のシステム。
 また、地味ながらも堆肥切り返し不要の堆肥生産用簡易通気装置「イージージェット」に注目しておきたい。(株)ミライエ(島田義久社長、本社:松江・矢田)の、農業に対するコンタクトは敏感だ。
 農業技術センターはリーフソーラー(葉面積日射対応)点滴かん水装置とモバイルLAI(葉面積指数の測定)から環境に優しく省力栽培を追求した、美味しいブドウを消費者に問いかける。
 さらに、中山間地域研究センターは、(株)ワールド測量設計と共同開発した「街路樹等の腐朽を診断する装置」を紹介する。中山間地域の実態を、新たな感覚で捉える。

(2009.11.12)