島根大学(山本廣基学長、松江市)のテーマは、白米レベルでGABA(ガンマアミノ酪酸)をふんだんに含む健康機能性の米開発。
普通米に比べ約30倍ものGABAを含む新米の開発にこのほど成功したが、この米を高血圧のラットに毎日食べさせたところ、約1カ月で血圧が20mmHgほど下がった。良食味米のコシヒカリに対して、GABAを強化した米開発の最前線の一端を披露する。
良食味米の追求と健康志向のW提案が、新鮮さを呼ぶ。
畜産技術センターは島根、岡山両県およびワコムアイティが共同開発した分娩・発情お知らせセンサー「喜多佳」と愛情見聞録「養牛カメラ」を提案。和牛ブリーダー待望のシステム。
また、地味ながらも堆肥切り返し不要の堆肥生産用簡易通気装置「イージージェット」に注目しておきたい。(株)ミライエ(島田義久社長、本社:松江・矢田)の、農業に対するコンタクトは敏感だ。
農業技術センターはリーフソーラー(葉面積日射対応)点滴かん水装置とモバイルLAI(葉面積指数の測定)から環境に優しく省力栽培を追求した、美味しいブドウを消費者に問いかける。
さらに、中山間地域研究センターは、(株)ワールド測量設計と共同開発した「街路樹等の腐朽を診断する装置」を紹介する。中山間地域の実態を、新たな感覚で捉える。