農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

食品加工3社がJAS法違反 原料原産地など偽る  農水省が改善命令

 外国産のそば粉を使った生そばを「岩手県産そば」と表示したり、また岩手県産のフキを使った水煮の原料原産地を「秋田県」と表示した食品加工会社3社に対し、農水省は11月13日、JAS法違反で改善を指示した。

 同省などの調べによると、岩手県釜石市の業者はアメリカ産とカナダ産のそば粉を50%使用したにもかかわらず、商品名に近接した部分に「岩手県産そば使用」または「岩手県産そば粉」と表示。
 うち1種類の商品は平成19年12月ごろから表示し、あとの1種類は今年1月から8月末までの間、一般消費者向けに2種類合わせて3894個を販売した。
 長野県長野市の業者は干しそばに使ったそば粉の割合が7割未満だったにもかかわらず「そば粉7割使用」と表示。また「小麦タンパク」を使用しているのに原材料名欄に表示しなかった。
 「そば粉7割使用」については20年8月下旬から21年8月初めまで表示していた。
 福島県白河市の業者は山菜水煮加工品5商品の一部原材料に事実と異なる原産地を表示していた。
 例えば、山菜炊き込みご飯の素(コメ2合用)に「高知県、香川県」または「高知県」のタケノコを使ったのに一括表示欄には原料原産地を「福岡県、九州」と表示した。期間は20年6月初めから21年3月末まで。
 これらに対して同省は再発防止策の実施などを指示した。

(2009.11.17)