調査は8月にモニター8000人を(消費者1500、農業2500、林業500、漁業1000、流通・加工業2500)を対象に行い、5458人が回答した。
「農水省が信頼できる組織に変わりつつあるか」という問いには全体で、そう思う8%、どちらかといえばそう思う39%をあわせて47%が好評価、どちらかといえばそう思わない19%、そう思わない12%で計31%が評価していない。評価が高かったのは消費者、林業者でともに好評価が5割を超えた一方、農業者がもっとも評価が低く4割強だった。
全体評価が高かったのは「職員の応対や態度」が6割以上、「食の安全や危機発生の未然防止」などのリスク管理についてが4割半ほどだった。
一方、評価が低かったのは「政策の目的や意図の説明や広報」、「意見交換会や意見募集など国民が参加できる機会」はそれぞれ5割以上が不十分と回答した。
業者間で意見が分れたのは、「ホームページなどの意見・質問の受付」について。消費者の間では48%が「意見を出しやすい」と評価し、「出しにくい」は38%と概ね好評だった一方、農業者はともに33%ほど、漁業者では「出しやすい」27%に対して、「出しにくい」が30%と低評価が上回った。
行政サービスについての不満では、「補助金交付や認可申請書類が多く煩雑」が6割弱、「政策説明会の機会が少ない」が5割弱だった。