農政・農協ニュース

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間伐材を積極的に利用 農水省木材利用推進計画

 農水省地球温暖化対策本部木材利用推進チームは、農水省および関係機関を挙げて木材利用推進にこれまで以上に取り組むこととし、そのための計画を定め12月10日に発表した。

 農水省は、温室効果ガス25%削減という地球温暖化対策の中期目標達成のために、今年10月、省内に地球温暖化対策本部を設置し、農林水産分野での温暖化対策を総合的に推進することにした。
 そして木材の利用を推進することは、森林の多面的機能の発揮を通じて地球温暖化の防止や資源循環型社会の形成、地域経済の活性化になるとして、同本部の下に木材利用推進チームを設置。木材の利用を推進する取り組みを政府全体、さらに地方公共団体や民間企業、消費者にまで浸透させることで、温暖化対策に貢献することにした。
 そして「先ず隗より始めよ」ということで農水省とその関係機関による「木材利用推進計画」を定めた。
 これによると、取り組む対象は
農水省関係公共土木工事における柵工(遊歩道・水路・用地などの境界に設ける安全柵、手すり)・土留工などの工作物および施設、農水省関係補助事業における建築物などの施設並びに農水省および関係機関の庁舎などの施設、農水省および関係機関における備品・消耗品となっている。
 各項目ごとに、生産局とか林野庁など各局・各庁ごとの目標が設定されている。例えば、生産局の畜産公共事業では事業における木材使用量を基準値(16年度〜18年度実績の平均)の1.5倍程度。柵工とか標識工などについては木製割合を100%にする。
 また庁舎については、本省の場合は内装の木質化率を100%にする。植物防疫所などの施設についても庁舎も木造率・内装の木質率を100%にするなどと定めている。
 この計画は、22年度から26年度までの5年間で期間途中における成果を検証し必要な見直しをすることにしている。

(2009.12.14)