豚肉の卸売価格は出荷頭数の増加と消費不振で7月以降大きく低下してことから、10月中旬から調整保管を実施した。しかし、12月に入っても安定基準価格の1kg400円程度にとどまっている。このため(独)農畜産業振興機構を通じて緊急対策を実施することにした。
具体策は(1)肉豚価格が1kg440円(物財費相当)を下回った場合に差額の2分の1相当の補てん金を交付、(2)肉豚価格が安定基準価格の1kg400円を下回った場合、1kgあたり20円(1頭あたり約1500円)を補てんする。
月ごとの枝肉単価が1kg400円を上回った場合は補てん金単価は減額となる。
指標となる枝肉価格は省令価格(東京・大阪市場の過重平均価格)。交付は毎月実施され生産者の負担はない。対象は22年1〜3月に出荷される豚。ただし、前年度同時期の交付実績頭数が上限。この緊急事業の所用額は35億円。