農政・農協ニュース

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養豚緊急支援対策を実施  農水省

 農林水産省は12月15日、豚肉価格低迷で経営が厳しい養豚農家を支援する緊急対策の実施を決めた。

 豚肉の卸売価格は出荷頭数の増加と消費不振で7月以降大きく低下してことから、10月中旬から調整保管を実施した。しかし、12月に入っても安定基準価格の1kg400円程度にとどまっている。このため(独)農畜産業振興機構を通じて緊急対策を実施することにした。
 具体策は(1)肉豚価格が1kg440円(物財費相当)を下回った場合に差額の2分の1相当の補てん金を交付、(2)肉豚価格が安定基準価格の1kg400円を下回った場合、1kgあたり20円(1頭あたり約1500円)を補てんする。
 月ごとの枝肉単価が1kg400円を上回った場合は補てん金単価は減額となる。
 指標となる枝肉価格は省令価格(東京・大阪市場の過重平均価格)。交付は毎月実施され生産者の負担はない。対象は22年1〜3月に出荷される豚。ただし、前年度同時期の交付実績頭数が上限。この緊急事業の所用額は35億円。

(2009.12.17)