同調査は戦後の農村文化の実態を把握するため、昭和21年から行っているもので、今回は全国60カ所の約900人から回答を得た。
内容は月刊誌や週刊誌、書籍の読書状況や購読状況、マスコミ接触時間などについて。
調査によると月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合を示す総合読書率は64%という結果となり昨年より3ポイント低かった。特に書籍の読書率が6ポイント低下したことが影響したと見ている。また、月刊誌や週刊誌を読んでいる割合を示す雑誌読書率は55%で昨年より1ポイント低かった。
これらによって過去最高だった1989年の水準から見ると総合読書率は23ポイント、雑誌読書率は29ポイント低下し、過去最低の水準となっている。
1カ月あたりの本代について調べたところ、本を読まない人も含めて「買わなかった」との答えが最も多い45%で、去年を2ポイント上回る結果となった。また、新聞の定期購読率も90%で去年より2ポイント低くなった。
マスコミ接触時間について調べた結果、1日の平均読書時間は本を読まない人も含めて16分で、去年より2分短くなった。性別で見ると男性は15分、女性は17分で、男女とも去年より2分短い。年齢別では20代、職業別では学生が最も長い読書時間となっている。
テレビの視聴時間は見ない人を含めて156分で、去年と同じ。パソコンや携帯電話の利用率も73%で去年と同率の結果となった。
印刷物でないインターネット上の読み物の読書率調査では、「よく読む」「ときどき読む」人は全体の15%で、10代では64%と若い年代ほど高い水準の結果となった。