JA共済連が、全国の小・中学生を対象に、書写教育と美術教育を通じた交通安全等に対する意識啓発を目的として毎年実施してきている「書道コンクール」と「交通安全ポスターコンクール」への今年度の応募者は、書道・半紙の部約126万1000点、書道・条幅の部約11万4000点の計約137万5000点。交通安全ポスター約16万4000点あった。
そのうち、各都道府県段階の審査で選ばれた小学1年生から中学3年生までの各学年の最優秀作品(書道807点、交通安全ポスター303点)について全国段階で審査を行い、最優秀賞の“大賞”にあたる書道の「農林水産大臣賞」「文部科学大臣奨励賞」(16点)と交通安全ポスターの「内閣府特命担当大臣賞」「農林水産大臣賞」「警察庁長官賞」「文部科学大臣奨励賞」(12点)を始めとした書道268点、交通安全ポスター129点の入賞作品を決定した。
◇ポスターのテーマ3割が「自転車」
交通安全ポスターで子どもたちが選ぶテーマーは、その時々の交通安全に関する旬な話題を的確に反映してきている。例えば、「運転中の携帯電話禁止」を訴える作品は、2004年11月に法規制が実施される前年の03年から登場し、中学生を中心に数年間にわたり上位を占めた。また07年には福岡での飲酒運転事故を受け「飲酒運転撲滅」がトップに、昨年度は「後部座席のシートベルト着用」がトップだった。
そして今年度は、JA共済連がDVDを制作し全国1万6100の中・高校に配布している「自転車交通安全」とくに「自転車マナーの悪化」に警鐘を鳴らすような作品が3割もあった。例えば、「運転中の携帯電話禁止」を訴求した17作品中13作品が、自転車運転中の携帯電話禁止を訴えるなど、自動車運転中心の絵柄から、年々、自転車の割合が増えてきていることが特徴だといえる。
◇2月5日に表彰式
大賞作品の表彰式は、22年2月5日にANAインターコンチネンタルホテル東京で行われる。また、大賞作品は来年に以下の予定で展示される(確定分)。
○1月15日〜17日 宮城県美術館県民ギャラリー
○1月21日〜26日 赤坂ツインタワービル東館エントランス(東京)
○2月8日〜19日 JAビル農業・農村ギャラリー ミノーレ
○2月26日〜28日 デックス東京ビーチデックス広場(東京・お台場)
○3月5日〜7日 ラブリーパートナーエルパ西口エルパスペース(福井)
○3月24日〜29日 天満屋地下タウンアートスペース(岡山)
★書道・大賞受賞者(敬称略)
○農林水産大臣賞
【半紙の部】(4名)
兵庫県加西市立泉小学校2年 西脇大成
香川県高松市立亀阜小学校4年 山崎ゆみな
奈良県橿原市立畝傍東小学校5年 木村桜
愛知県安城市立東山中学校3年 神谷紗穂
【条幅の部】(4名)
静岡県富士市立吉永第一小学校2年 佐野有菜
茨城県かすみがうら市立佐賀小学校3年 大川真輝
山梨県私立駿台甲府小学校5年 平本真理子
群馬県明和町立明和中学校3年 今泉直美
※山崎さんの「崎」の字は正式には旧字体です。
○文部科学大臣奨励賞
【半紙の部】(4名)
埼玉県上尾市立芝川小学校1年 大山慶騎
千葉県富津市立湊小学校3年 大南寛人
高知県香南市立佐古小学校6年 川竹伶奈
宮崎県西都市立妻中学校2年 長友宥士
【条幅の部】(4名)
愛知県私立椙山女学園大学附属小学校1年 白井琴望
香川県高松市立栗林小学校4年 高本莉奈
宮崎県宮崎市立西池小学校6年 三浦彩
京都府京都府立園部高等学校附属中学校2年 大石絢子
★交通安全ポスター・大賞受賞者(敬称略)
○内閣府特命担当大臣賞(3名)
長野県中野市立日野小学校1年 田河澄香
愛知県知立市立知立南小学校5年 都築強介
群馬県高崎市立塚沢中学校3年 高橋 茜
○農林水産大臣賞(3名)
秋田県五城目町立馬場目小学校2年 石井優衣
青森県南部町立福田小学校5年 下平健正
佐賀県佐賀大学文化教育学部附属中学校3年 久富茉依
○警察庁長官賞(3名)
岐阜県海津市立吉里小学校3年 天野雄貴
愛媛県今治市立上浦小学校6年 白山由希子
和歌山県橋本市立隅田中学校2年 村瀬あい
○文部科学大臣奨励賞(3名)
岡山県高梁市立西山小学校2年 松井夕陽香
佐賀県佐賀大学文化教育学部附属小学校4年 中島陽美
北海道音更町立下音更中学校1年 中村一葉
※高橋さんの「高橋」の字は正式には旧字体です。