農政・農協ニュース

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甘味資源作物交付金は据え置き

 農林水産省は12月22日、平成22年度の甘味資源作物とでん粉原料用いもの交付金単価を決めた。戸別所得補償制度の導入を前に生産現場の混乱を防ぐため単価を据え置く。

 さとうきびとでん粉用原料かんしょについては、麦、大豆等と同じように、諸外国との生産条件の不利を補正する交付金が生産者に支払われている。
 19年度から実施されているこの対策では22年度に単価を見直すことになっていたが、今回は現地視察や意見交換をふまえ単価を前年同とした。
 さとうきびの交付金は単価の基本は1tにつき1万6320円で糖度によって増減させる。
 でん粉原料用かんしょは、アリアケイモ、九州159号、コガネセンガンなど計11品種は1tにつき2万5960円、その他の品種は同2万4150円となる。
 交付金の対象者要件には「基幹的な作業をサービス事業体等に委託している生産者」があるが、産地の要望をふまえ「基幹的な作業」にさとうきびでは「防除」と「中耕培土」を、かんしょでは「防除」を追加するなどの見直しを行う。
 また、(独)農畜産業振興機構が抱える砂糖勘定の累積債務問題については、戸別所得補償制度の検討と合わせ糖価調整制度の見直しを含め抜本的な対策を検討することも決めた。

(2009.12.25)