JAグループ千葉は2007年から県内JAで一体となって「食の安全・安心産地づくり」推進運動を行ってきたが、生産者と消費者が協力して運動を広げようと、ちばコープが賛同を申し入れたことで、推進宣言を出した。
推進宣言は、▽食品の偽装表示や、残留農薬の基準値超過などによる消費者への農畜産物等食品に対する不安払拭と安全性の確立をめざし、▽千葉県農業の発展と消費者の安心度向上のため、生産者と消費者が一体となって食の安全・安心産地をつくりあげる、としている。
具体的な取り組みとして、JAグループがすすめている「旗揚げ運動」にちばコープの生産者団体が参加する。農薬ドリフト(飛散)対策・適正使用の意識向上をめざし、飛散しにくい剤を使ったり、遮蔽ネットを使用したりしている生産者が収穫時期前後に桃色の旗を掲げるというもの。群馬県嬬恋地区や茨城県県西地区ではじまり、千葉県内にも広がっている。
20日には贈呈式を行い、JAグループ千葉からちばコープ県内産地協議会9団体に、それぞれ100枚ずつの桃旗が贈られた。
「食の安全・安心産地づくり」運動はほかにも▽生産履歴の精度向上、▽残留農薬自主検査、▽GAP手法の導入、を推進している。ちばコープは「スタートとして旗揚げ運動に参加した。これからも具体的な取り組みをすすめたい」、JA全農ちばは「運動をもっと広げて、生産者みんなが安全安心な産地づくりを心がけるようにしていきたい」としている。
JA全農ちば、生協ちばコープ、コープネット事業連合の3者は2008年8月に協同組合間提携を結んでおり、今回の宣言で提携がさらに強化されることになる。
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上:(左から)依田茂千葉県農林水産部長、ちばコープ田井修司理事長、林茂壽「食の安全・安心産地づくり」推進本部長、海保行雄JA全農ちば本部長
下:寄贈された桃旗とちばコープ熊?専務理事