農政・農協ニュース

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平成32年度 農業生産力25%低下

 農林水産省は1月28日の審議会企画部会に将来の農業生産力の見通し試算を公表した。
 試算は平成12年と17年の農家数や品目ごとの作付け面積や飼養頭数の推移などをもとにこの傾向がこれまでと同じように続くとした場合を前提に行った。

 12年から17年の5年間では、たとえば米農家は17%、果樹農家は18%の減となっている。作付け面積も米▲3.5%、野菜▲4.5%など(下表)。こうしたデータをもとに試算した結果、平成17年の農業生産力を100とすると10年後の平成32年は75と現在よりも25%低下することが示された。
 農水省では食料自給率を向上させていくには経営の安定化や6次産業化などを推進し、農業を魅力あるものにして農業生産を維持・発展させていくことが必要だとしている。

(2010.02.02)