全国的に若い盟友の加入も見られるものの、全体の盟友数は毎年約2000人減っています。やはり活力あるものでなければ人は入ってこないとの想いから、昨年は「全国盟友手づくり料理コンテスト」を初開催し好評を得ました。
青年部の加入メリットがみえないという話をよく耳にしますが、メリットは与えられるものではなく、活動を通じて自ら作り出すものだという認識が重要であると思います。
例えば、現在農畜産物の価格が低迷しており、盟友の農業経営も厳しい環境におかれています。一般企業であれば損失分をほかに転嫁したりやめたりできますが、農業はそうはいきません。そもそも生きるために不可欠な食料が、安値競争にさらされていること自体がおかしいのではないでしょうか。
こういった悩みの共有、情報交換、ネットワークづくりなど、多様な可能性を秘めた組織として青年部を活用してほしい。全国の盟友には「どんなことでもいいから挑戦してみよう」という若者らしいチャレンジ精神をもって、活発な活動を展開していただきたいと思います。
組織基盤強化に向けて^nJAにも応援を期待
また、組織基盤の強化に向けて青年部自身だけではどうしても担いきれない部分については、JAからのご支援も期待したいです。具体的には、金銭面だけではなく、活発な組織活動を下支えするための事務局体制の確保等、多様な支援の形があると思います。
青年部自身もしっかりと将来を見据えた活動をして、最終的には組合員、JA、そして地域全体がうるおう組織づくりをしたいと思います。
後継者の確保や農業の活力維持のためにも、今本当に一番大切なのは青年部です。JAには、将来の日本農業の担い手の声として、私たち盟友の意見にも耳を傾けていただき、地域農業・JAの発展に向けたパートナーとして、私たち青年部の活動を応援していただきたいと思います。
全国農協青年組織協議会 山本毅会長 (神奈川県農協青壮年部協議会前委員長、JA横浜)
(関連記事 第56回JA全国青年大会詳細)