ユーコープが「eフレンズ」を開始したのは2002年3月からだが、昨年3月に紙のカタログを見てネット注文するのではなく、ネット上でカタログを閲覧し注文できるようにしたり、携帯電話からも注文できるなど大幅なリニューアルを実行しサービスを充実してきた。
その効果があって、リニューアル後の登録会員数が約4万6000人増加。今年2月1日時点での登録会員数は15万7855人となった。とくに「20〜40歳代という若い世代からの支持が高い」ことが特徴だとユーコープでは分析している。
インターネットを活用した「ネットスーパー」は、大手量販店をはじめ多くの流通業者が参入し、新たな販売チャネルとして注目されている。
生協陣営でも、ユーコープのように日本生協連提供のインターネット基盤による「eフレンズ」の登録会員数は全国で120万人おり、これ以外の独自のネット基盤を活用したネット注文利用者を含めると、この3月末で200万人になる見込だと日本生協連ではみている。
ユーコープでは、毎回購入する商品の登録や、従来のカタログ誌面では難しかったアウトレット品や希少品など限定数量企画をネットでは行うことで利用者の選択の幅を広げるなど、ネットの利便性を活かしたサービスも提供していることも会員拡大の力となっているという。
ネットをいかに上手に活用するかも、生協の今後の事業展開では大きなポイントになってくるのではないだろうか。