第5回の今回は、森林組合と同連合会14件、NPO法人など4件、合計18件の応募があったが、審査の結果、5事業へ合計7600万円の助成が決定された。助成対象組織と「事業名」(事業概要)は以下の通り。
▽多野東部森林組合(群馬県)「林業の未来に向けて〜将来に繋がる森林づくり」(採算が合わないとして利用間伐をあきらめていた急傾斜地等における作業ノウハウの蓄積)
▽上伊那森林組合(長野県)「マツ林再生による地域林業活性化事業」(特用林産物の増産につながるマツ林の整備方法の確立とマニュアル化による普及)
▽静岡県森林組合連合会(静岡県)「森林組合未組織地域における低コスト作業システムの推進」(森林組合未組織地域において、連合会が森林組合に代わって低コスト作業システムを構築し、連合会の指導機能を発揮)
▽津山市森林組合(岡山県)「広戸地域水源林再生事業〜価値ある森林を後世に継承するために」(従前、森組がなかった地域の荒廃した複数の共有林等を組合主導で団地化し、低コスト施業を実践し、モデル林として活用)
▽いしづち森林組合(愛媛県)「温航知森! 過去の航空写真を使った森林境界明確化事業」(過去の航空写真から数値化した林相界<境界>の座標値をGPSで現地に復元することにより境界の明確化作業を推進する)
いずれも地域林業のもつ緊急な課題に応え、意欲的に森林・林業再生を目指していることが特徴だという。なお、県森林組合連合会の選定は今回が初めて。