コンクールは1995年から毎年行われ今年で15回目。全国から80点の応募があり、農林水産大臣賞(大賞)8点を含む54点が受賞した(下掲)。
大賞を受賞した愛知県のJAあいち海部エコ部会は面積3.5haで部会員23人。ユニー系列店の食品残さと家畜ふんの混合堆肥を利用してつくった野菜61品目を同系列店7店舗に出荷している。堆肥の使用で化学肥料施用量を43%、化学合成農薬使用回数を43%軽減した。鮮度保持のためのコンテナ出荷など絶えず消費者を意識した販売は、大都市近郊の環境保全型農業の模範例だと評価された。
同じく大賞の滋賀県のJA北びわこ「プレミア米」生産者グループは2005年結成。現在、567戸1042haで4400tのコシヒカリを生産している。地元の大手量販店と契約し流通コストとCO2を削減。GAPを設定し慣行栽培比で化学肥料・化学合成農薬とも5割以上減らすほか、農業排水の流出防止などにも取り組みブランド化を図っている。ほ場を小学生に開放している点なども高く評価された。
表彰式は全国のブロック別に行われる。
▽北海道・3月11日13:00〜 JA北農ビル19階(札幌市中央区)
▽東北・3月9日13:15〜 秋田県JAビル9階(秋田市)
▽関東・3月17日13:30〜 さいたま新都心合同庁舎2号館5階(埼玉県さいたま市中央区)
▽北陸・3月16日13:00〜 金沢広坂合同庁舎大会議室(石川県金沢市)
▽東海・3月25日未定 東海農政局(愛知県名古屋市)
▽近畿・3月19日13:30〜 京都ガーデンパレス(京都市上京区)
▽中国四国・3月4日未定〜 メルパルク岡山泰平の間(岡山市北区)
▽九州沖縄・3月18日13:00〜 熊本市国際交流会館(熊本市)
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全受賞者は次の通り(敬称略)
【大賞 農林水産大臣賞】(8点)
▽農事組合法人佐原農産物供給センター(千葉)
▽紀ノ川農業協同組合(和歌山)
▽北びわこ農業協同組合「プレミア米」生産者グループ(滋賀)
▽あいち海部農業協同組合エコ部会(愛知)
▽名残みどりの会(福岡)
▽上和田有機米生産組合(山形)
▽福津農園 松沢政満(愛知)
▽山都町有機農業協議会(熊本)
【優秀賞 全国環境保全型農業推進会議会長賞】(7点)
▽逆面エコ・アグリの里2(栃木)
▽夢咲茶屋生産者部会(大分)
▽紫波町(岩手)
▽有限会社大和農園(秋田)
▽与謝野町(京都)
▽中島農産代表者 中島宗昭(福岡)
▽梅実一夫(鳥取)
【優秀賞 全国農業協同組合中央会会長賞】(7点)
▽大原地区邑づくリ推進協議会(福島)
▽農事組合法人 長畝生産組合(新潟)
▽東大幸エコファーマーズ(徳島)
▽あまくさ農業協同組合花き部会 トルコギキョウ専門部会(熊本)
▽JA京都園部支店 生産振興部会水稲部会(京都)
▽三間町特別栽培米生産組合(愛媛)
▽有限会社 ファーミング・スタッフ(新潟)
【優秀賞 全国有機農業推進委員会会長賞】(4点)
▽津別町有機酪農研究会(北海道)
▽愛農学園農業高等学校(三童)
▽福士武造(青森)
▽有限会社 屋久島八万寿茶園(慶児島)
【奨励賞 全国環境保全型農業推進会議会長賞】(20点)
▽農園 杉・五兵衛代表の島五兵衛(大阪)
▽奈良県エコファーマー連絡会(奈良)
▽有限会社まんま農場(岐阜)
▽雲仙市にこまる生産組合(長崎)
▽くらしの里生産者組合(埼玉)
▽嬬恋村環境侯全型農業推進協議会(群馬)
▽宜野座村エコ野菜研究会(沖縄)
▽株式会社 ささ営農(兵摩)
▽小松市農業協同組合蛍米部会(石川)
▽JA山形もがみ園芸生産組合 トマト部会(山形)
▽有限会社鳥居原(神奈川)
▽田光資源と環境を守る会(三童)
▽農事組合法人 NAセンター(富山)
▽農事組合法人 た・から(山梨)
▽大洗町水田農業担い手組合(茨城)
▽岳特別栽培組合(佐賀)
▽吉田郡農業協同組合(福井)
▽北庄中央棚田天然米生産組合(岡山)
▽峰延農業協同組合 香りの畦みちハーブ米生産部会(北海道)
▽境地区協議会(岡山)
【奨励賞 有機農業推進委員会会長賞】(6点)
▽樽井隆之(静岡)
▽よしむら農園(香川)
▽和田丸有機グループ(愛媛)
▽佐伯昌和(京都)
▽JA兵庫六甲三田合鴨稲作会(兵庫)
▽田畑正一郎(福井)
【特別賞 全国環境保全型農業推進会議会長賞】(2点)
▽生活協同組合連合会 東海コープ事業連合(東海ブロック)
▽生活協同組合 パルシステム神奈川ゆめコープ(神奈川)