これまで同社は冷凍おにぎり・ライスバーガーなど冷凍米飯を手がけてきたが、多様化する顧客ニーズに応えられるよう、新加工施設は冷凍グラタン・ドリアなどの乳加工製品を中心に多品種・少量生産が可能な生産ラインとなっている。
また施設新設に伴い、既存の米飯商品生産ラインも改造。ラインの一貫化で生産能力を増強し、品質向上を図った。
竣工式で同社の宮垣和正社長は「冷凍米飯のメーカーから総合冷凍食品メーカーへと一歩踏み出した。国産農畜産物を支援していただいているみなさまの期待に応えられるよう、高品質な製品づくりにまい進したい」とあいさつ。
来賓ではJA全農の秋田俊毅常務理事が「日本で生産される米、野菜、畜産物などを国内にとどまらず広げていきたい。素材の加工で付加価値をつけて消費を増やし、農家経営の安定につなげたい」と期待を寄せた。JA全農栃木県本部の齋藤昭夫本部長は「県本部としても協力連携し、県産の農畜産物の活用をお願いしたい」と、地元の栃木県農産物発展への期待を述べた。
今回1050平方mを増設し、全体の建屋面積は8500平方mとなった。工場全体の主要品目生産能力はグラタン類が1日3トン、おにぎりとライスバーガーはそれぞれ同1.2トンになる。3月から本格的な生産を始める。
(写真)
上:栃木県真岡市の全農食品関東工場
中:製品を瞬間冷凍するトンネルフリーザー
下:(左から)新しく生産を開始するグラタン・ドリア類、既存のおにぎりやライスバーガーなど