農山漁村女性の役割をクローズアップする日で、今年の集会は23回目。テーマは「次世代へつなげよう豊かなふるさとー共同参画でめざせ農林漁業・農山漁村復権」。
食環境ジャーナリスト金丸弘美氏の事例報告「田舎力 地域に眠る宝を探し発信せよ」に次いで「明日の農山漁村を担う女性表彰」受賞者の活動報告と表彰式のあと資生堂の岩田喜美枝副社長の講演「女性リーダーを育てる〜構成員が多様な組織は強い!」がある。 表彰は「農山漁村男女共同参画活動いきいきフォトコンクール」と「農山漁村女性チャレンジ活動」の3分野で農水大臣賞、副大臣賞など合計22人(グループ)の受賞が決まった。
◆宇和島の山下さんに農水大臣賞
うち「明日の農山漁村を担う女性」表彰で大臣賞に輝いたのは愛媛県宇和島市の山下由美さん(43)で活動概要は次のとおり。
非農家出身だが、結婚して就農し、夫の両親と複合経営(稲作、柑橘、野菜)を営む中で楽しさを感じて主体的に取り組んでいる。
自ら農業機械を操りながら、農薬を使わないコメ作りや直接販売をし、一昨年には両親の高齢化にともない、自分が認定農業者になった。
またJA女性部にフレッシュミズ部会を結成して初代部会長になり、全国組織の理事に就くなど、若手のリーダーとして地域から全国に至る範囲で活躍している。
また▽「フォトコンクール」の大臣賞は岩手県田野畑村(撮影者は礒崎孝男さん)▽「チャレンジ活動」では群馬県伊勢崎市の松村久子さん、山口県下関市の企業組合うつい工房、香川県高松市の同市生活研究グループ連絡協議会の受賞が決まった。