支払もれがあったのは「がん共済」で20日以上継続して入院し、退院したときに入院共済金と合わせて支払うことになっている「がん退院後療養共済金」と、「がん重点保障特則」が付された医療共済で、悪性新生物などによって手術を受けた場合、手術共済金を通常の倍額支払うことになっているのに、通常の金額しか支払いされていないというもの。
がん共済の場合は、平成14年の仕組み提供開始以降の約7000件契約のうち434件・5475万円。医療共済は約1万7000件のうち87件・1518万円で、契約者への説明と追加の支払などの対応は完了すでに終了している。
JA共済連では、こうした支払もれが起きた原因は「事務処理上のチェックミス」であり、今後はチェックポイントを記入したシートを使用するなど事務処理を改善するとともに、電算システム上も改善を行いチェック機能強化に取り組んでいくことにしている。