記念すべき第1回めとなった大会には女性正組合員や女性部役員、生産組合など800人以上が集まった。
同大会を開くきっかけとなったのは昨夏に女性理事や組合長らで行った意見交換会。「女性の参画意識を高めるための大会を開催したい」という女性部の声が発端だった。
同JAは「女性・青年農業者等の参画促進運動の行動計画」を2008年に策定。組織基盤の強化や直売活動、食農教育、福祉活動など地域に貢献できる女性の力を結集する目的で▽女性正組合員の占有率30%以上、▽総代への就任占有率10%以上、▽理事への就任占有率10%以上、を今年度までの推進目標としてきた。しかし昨年3月末時点での女性正組合員の割合は19.4%、総代10%、理事5.3%というのが現状だ。
大会では福岡県男女共同参画センターあすばる館長の中嶋玲子氏が「今こそ活かそう 農村に私たちの力を!」をテーマに基調講演を行った。また佐城支部の竹下則子さんが「私の農業人生のあゆみ」と題して意見発表した。
発表の中で「女性はJAの大切な担い手とされている今、正組合員に加入してJAの運営に協力してほしい」「JAには女性のパワーを活かせる組織づくりを期待したい」と話した。
大会の最後には▽正組合員としての自覚をもったJA事業の利用、運営への参画▽地域農業の活性化に向けた女性の感性・パワーの反映▽女性正組合員の占有率30%への取り組みを実践していく―という内容の申し合わせで一致した。
(写真提供・JAさが)