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食肉業界の新リーダーをめざして 総合養成科19人が卒業  全国食肉学校

 (社)全国食肉学校(群馬県玉村町)は3月5日、総合養成科第45期生の卒業式を挙行した。卒業したのは男子15人、女子4人の合計19人。それぞれ派遣先企業へ帰ったり、実家を継いだりするなど、全員が進路を決めた。

一人ひとり、感謝や決意の言葉を述べる19人の卒業生(写真)一人ひとり、感謝や決意の言葉を述べる19人の卒業生

 

 卒業生は総教育時間1591時間の教育課程を修め、技能の習得や商品販売などあらゆる実務を学び、全員が食肉技能士補試験に合格した。
 山中暁学校長は、夢の実現にむけてチャレンジすること、知恵を研くこと、安心安全な食肉を消費者に提供すること、という3つのメッセージを卒業生に贈った。なかでも安心安全については、「儲かるか儲からないかではなく、正しいか正しくないか、安全か安全でないかを学び、体で覚え、消費者に何事もなく安心安全を提供することをめざしてほしい」とエールを贈った。また卒業生1人ひとりを「おいしい千葉の潮騒牛をつくれよ」「決して背伸びしないでがんばれ」などと激励した。
 卒業生代表で答辞したのは、山形県出身の小野裕介さん。「一年間学んだ技能、寮生活で養った責任感とモラル、鍛えられた精神力でもって、それぞれの地域で食肉産業の発展のため努力したい」と誓った。小野さんは卒業生表彰として優秀賞と農水省生産局長賞を受賞した。
 全受賞者は次の通り(敬称略)。
【優秀賞】
農水省生産局長賞 小野裕介(山形)
群馬県知事賞 日下部幸治(兵庫)
農畜産業振興機構理事長賞 谷 龍太郎(京都)
【技能賞・群馬県職業能力開発協会長賞】
藤田星子(鳥取)
坂田恭平(熊本)
【努力賞】
井上貴代(群馬)
梅村貴哉(愛知)
七井吉紀(茨城)
前川尚志(沖縄) 

答辞した小野裕介さん(右)と山中校長卒業式後は父兄、来賓も参加して壮行会も盛大に

(写真)
左:答辞した小野裕介さん(右)と山中校長
右:卒業式後は父兄、来賓も参加して壮行会も盛大に

 

(2010.03.08)