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「みどりの学術賞」受賞2氏決まる

 平成22年(第4回)「みどりの学術賞」の受賞者2氏が3月5日決まった。

 「みどり」に関する学術上の功績が顕著な個人に内閣総理大臣が贈る今年の「みどりの学術賞」受賞者が黒岩常祥氏(68)(立教大学大学院理学研究科特任教授、東京大学名誉教授)、鈴木和夫氏(65)(東京大学名誉教授、森林総合研究所理事長)と決まった。
 授賞式は4月23日に東京都内で開催する「みどりの式典」の中で行われる。
 選考委員会の常脇恒一郎委員長(京都大学名誉教授)は黒岩氏について「葉緑体とミトコンドリアという、植物が太陽のエネルギーを利用するための必須の機能を担う細胞小器官の分裂・増殖・遺伝の仕組みを明らかにした」とコメント。
 鈴木氏については「森林植物学の分野で森林における樹木とキノコなどの生命間の相互作用を明らかにした」とコメントし、2氏の研究は「細胞、森林という異なるレベルにおける生命の共生のあり方の一端を明らかにした」と評価した。 選考は学識経験者など約330人に候補者の推薦を依頼して約70人の推薦を受け、その中から2氏を選んだ。

(2010.03.09)