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真の男女共同参画へ―農山漁村女性の日 記念集会

 全国農業会議所やJA全国女性組織協議会など8団体は「第23回農山漁村女性の日 記念の集い」を3月10日、東京・千代田区のよみうりホールで開いた。「農山漁村女性の日」である3月10日を記念した集会だ。

会場に集まったほとんどが女性だった (写真)会場に集まったほとんどが女性だった

 

「農山漁村女性の日」は農山漁村女性の役割を社会一般に広く理解してもらい、女性のさらなる能力発揮を促す目的で昭和63年に定められた。
 女性の地位向上や農林水産業、地域の発展を図ろうという集会の今回のテーマは「次世代へつなげよう豊かなふるさと―共同参画でめざせ農林漁業・農山漁村復権―」。全国から約800人が集まった。
 開会にあたり全国生活研究グループ連絡協議会の松下洋子会長は「農山漁村女性の社会参画は進んできているものの、まだ指導的立場への女性の登用は低い。『男女共同参画社会基本法』が施行されて昨年で10年を迎えた。真の男女共同参画実現への意識を強く持っていきたい。豊かなふるさとを次世代につなぎ、共同参画で農林水産業と農山漁村の復権をめざしていきましょう」とあいさつした。
 来賓の舟山康江農林水産大臣政務官は「女性が元気な地域は活力があって元気。農を取り巻く環境が厳しいなかで、活躍する女性の力が地域に貢献している。政策としても6次産業化への取り組みを強化していく方向だが、女性はまさにそのさきがけの存在。今後も潜在能力を発揮して地域の活性化に寄与してほしい」と祝辞を述べた。福島瑞穂内閣府特命担当大臣は(代読:岡島敦子男女共同参画局長)「農山漁村では他産業に比べて男女の固定的役割分担の意識が強い。今年は男女共同参画基本計画策定の重要な年。女性が男性と対等なパートナーとして参画していけるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。
「明日の農山漁村を担う女性表彰」農林水産大臣賞受賞の山下由美さん 集会では「農山漁村における男女共同参画推進表彰」の授賞式を行い、「明日の農山漁村を担う女性表彰」「農山漁村男女共同参画活動いきいきフォトコンクール」「農山漁村女性チャレンジ活動表彰」の3部門で合計22人(団体含む)が表彰された。
 今年度の「明日の農山漁村を担う女性表彰」では、新しいタイプの農山漁村の担い手が目立ちバラエティに富んでいた―、「いきいきフォトコンクール」では望む暮らしのビジョンを描くためには感性を磨くことが必要―などと審査委員長らは講評を述べた。

【宣言】 (一部抜粋)
一.自然環境を守り育てる運動
一.女性の社会参画の一層の促進
一.農山漁村と都市との連携
一.幅広い世代の女性の就労活性化
一.女性の立場で6次産業化を推進

(写真)
「明日の農山漁村を担う女性表彰」農林水産大臣賞受賞の山下由美さん

(2010.03.11)