農政・農協ニュース

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共通基盤整備のガイドライン策定  GAPで農水省

 農水省は「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」を4月21日策定した。

 内容は▽農薬や肥料の使用▽土壌の管理▽危険な作業の把握など安全や保全に関する工程管理の中身と、管理手法について、特に奨励すべき事項を、野菜、米、麦の3作物に分けて提示した。
 管理手法は(1)計画(2)実践(3)点検・評価(4)見直し・改善にわたり、野菜46、米41、麦37の事項を示した。また地域の実情に応じた内容を付け加え、産地内の役割分担などガイドラインの活用方法なども示している。
 農水省は、食料・農業・農村基本法などの基本理念を実現するには、例えば農薬取締法や食品衛生法などの関係法令に即した点検項目に沿って農業生産活動を改善していくGAPの取り組みを奨励することが効果的だと考えた。
 しかし国内には様々なGAPがあるため取り組み内容の共通基盤整備が課題となっており、また労働安全のような高度な内容を含むGAPも必要とされているため今回のガイドライン策定となった。 同省は今後、GAPの推進に携わる都道府県と農業団体の対象者を対象にガイドラインのブロック別説明会を開く予定。

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 ガイドラインの概要は次の通り。
 【食品安全】ほ場環境の確認と衛生管理▽農薬使用時の表示内容の確認作業者等の衛生管理(野菜)かび毒汚染の低減対策(麦)カドミウム濃度の低減対策(米)収穫・調整時の異物混入の防止対策等。
 【環境保全】病害虫が発生しにくい環境づくり都道府県の施肥基準等に即した施肥たい肥等の有機物の施用廃棄物の適正な処理不必要・非効率なエネルギー消費の節減等。
 【労働安全】危険な作業等の把握▽安全に作業を行うための服装や保護具の着用機械等の安全装備等の確認農薬、燃料等の適切な管理。

(2010.04.28)