同賞は農林水産業、食料、農山漁村など地域の問題などの優れた報道を表彰するもの。09年は映像作品５点、新聞連載９点の計14点の応募の中から４点が選ばれた。
　表彰は６月７日16時から日本プレスセンタービル（東京・内幸町）での農政ジャーナリストの会総会内で行う。

　全受賞作と概要は次の通り。
▽漁場が消える―三陸・マグロ危機（河北新報社）
　漁船に乗り込んだり、三陸地域と海外４カ国のルポなどを通じ、漁船漁業とそれを支える地域機能を再評価した。
▽農は国の本なり（中日新聞社）
　工業偏重の政治に警鐘を鳴らし、他メディアに先駆けて農業再生と雇用問題をリンクさせた連載シリーズ。
▽朱鷺（トキ）の国から（新潟日報社）
　佐渡島のトキ放鳥を通じて、農村の課題、地域社会の構造、里山の環境にも焦点をあてた。
▽田んぼは僕らの教室だ！（山形放送）
　山形県・仁井宿小学校の全校あげての食農教育を数カ月にわたって取材し、子どもたちの成長と教師との交流を記録した。