農政・農協ニュース

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森林消失は減少の傾向  FAOが調査

 国連食糧農業機関(FAO)のニュースレター5月号は、世界の森林調査結果を報じている。

 FAOが行った「世界森林資源評価2010」という調査によると、世界の森林消失は、減少の傾向にあるが、しかし多くの国で依然、警戒を要する――結果となった。
 ブラジルとインドネシアでは、1990年代に最も大きかった森林消失率が最近では大きく低下しているほか、中国、インド、米国、ベトナムでも意欲的な造林計画や、1部地域での天然林の増加が見られた。
 その結果、新たに増加した森林面積は年間700万haを超え、純減少面積は90年代の年間830万haから、2000〜2010年には年間520万haに減少した。
 森林消失率の減少は初めてのことだが、しかし多くの国では依然として高率で、南米とアフリカでは、この10年間に最大規模の年間消失があったほかオーストラリアでは2000年以降に深刻な干ばつが1因となって純消失を記録した。
 この調査の最終報告書は10月に発表される予定。
 ニュースレター5月号には、先進国の動向に応じて最近はアフリカ諸国でも有機農産物輸出の取り組みが増大しているーなどの情報も載っている。

(2010.05.20)