農政・農協ニュース

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食料安保の協力強化で会合  ASEANと日中韓

 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国と日本、中国、韓国(ASEAN+3)の農業省担当は5月20日から、食料安全保障への取り組み強化に向けて都内で実務者会合を開いた。会議は2日間行われた。

会合に参加した各国代表ら 同会合は昨年4月、中国・北京で開かれたのに続き2回目。ASEAN+3のほか、FAO(国連食糧農業機関)など国際機関の関係者も含め50人ほどが集まった。
 会合では食料安保に向けて、食糧需給情報の向上、農業生産の持続可能性の強化、農業研究・技術開発の強化、などの協力体制や現状の課題と取り組みなどについて情報共有と意見交換が行われた。
 開会式で舟山康江農林水産大臣政務官は、ASEAN+3地域の農業は水稲中心で共通点も多いことから、「食料安保だけでなく、途上国の貧困解消のためにも各国が共存共栄できるような関係をつくりたい」とあいさつした。
 ASEANのスリン事務局長は、「単なるODAではなくイノベーションある支援が必要だ。技術、人材、財政、土地などあらゆる面で各国が一致団結してパートナーシップを結びたい」と、今後の協力体制構築へ希望を述べた。

(写真)会合に参加した各国代表ら

(2010.05.21)