協同組合セクターの連携強化を
加藤好一・生活クラブ生協連会長
◆くすぶり続ける、協同を否定する論調
5月11日の日本農業新聞は一面でこう報じた。「独禁法適用除外見直し 協同組合否定に JAなど14団体 共同声明で反論」。このところ、協同組合に対する「攻撃」とも言いたくなるような動きが目立っているが、この件はかねてよりくすぶりつづけている最大の「攻撃」の一つである。当然のことながら私たち生活クラブ生協連合会も、この問題を容認できないとの立場から、この共同声明に名を連ねることにした。
ここではこの問題に立ち入らないが、協同組合は本来、市場原理主義的なものに対する民衆の自主的・自発的な生活防衛のための対抗運動として出発し、固有の存在感をもってその社会的使命を果たすことを目的とする。今日においても、協同組合はその可能性を大いに潜在させているはずである。しかしわが国においては、あとで述べるように協同組合は、「内憂外患」とも言えるような深刻な事態に陥っている・・・。
(続きは「シリーズ・2012年国際協同組合年に向けて 協同組合が創る社会を 第1回」から)