農政・農協ニュース

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マルキン事業、すべての品種で発動 第4四半期

 (独)農畜産業振興機構は5月28日、マルキン事業(肉用牛肥育経営安定対策事業)の21年度第4四半期(22年1月〜3月)の補てん金単価を公表した。

 マルキン事業は枝肉価格の下落などによって収益性が悪化した場合に補てんを行う事業で今回の発動は21年度までの以下の仕組みで支払われるもの。(1)家族労働費割れ部分の8割を生産者と国で造成した基金で補てんするマルキン事業、(2)物財費割れ部分の6割を国が補てんする補完マルキン事業、の2つ。
 第4四半期の補てん金は枝肉価格の低下ですべての品種で発動される。単価は1頭あたり肉専用種6万9000円、交雑種6万7000円、乳用種4万3000円。
 なお、22年度の畜産・酪農対策では、マルキン事業を一本化した新マルキン事業の導入が決定、粗収益と生産費の差額の8割を補てんする仕組みとなる。補てん金が発動されるのは、肥育牛1頭あたりの全国平均粗収益が全国平均生産費を下回った場合。拠出割合は生産者1に対して国が3となっている。

(2010.06.01)