農政・農協ニュース

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農薬の正しい使い方を指導 農水省などが6月から危害防止運動

 農水省などは「農薬危害防止運動」を6月1日から3ヵ月間実施する。

「農薬危害防止運動」呼びかけるポスター 今年は農薬の使用方法をラベルで確認しよう土壌くん蒸後はしっかり被覆し、周囲への拡散を防ごう、などをポスターやチラシを有効活用してアピールする。
 環境対策では、ミツバチの減少について農薬も原因の1つと考えられるとし、養蜂関係者や農薬使用者、農業団体などが連携を緊密にして農薬使用予定の情報を提供するなど、これまで以上に取り組みを強化するよう指導するとした。
 土壌くん蒸剤については、ほ場周辺の井戸水からクロルピクリンが高濃度検出された事例があったが、必ずしも同剤を深層処理したこととの因果関係は明らかにされていない。 ただし関係当局から同様な情報を入手した場合には、農業現場での使用状況の把握に努めるなど関係機関が連携して対処する。
 一方、農薬事故の主な原因には保管管理が不適切で高齢者や子どもらが誤飲する状況があった散布作業の前日や作業後に飲酒や睡眠不足があった体調の万全でない状態で作業した土壌くん蒸剤を使った後、揮散防止措置を講じなかった―など11点を挙げた。 運動期間中の実施事項は(1)ポスター作製などの広報(2)農薬の適正使用の指導(3)同じく適正販売の指導(4)環境への危害防止対策。

(2010.06.02)