農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

飼養牛全頭の殺処分完了 都城の口蹄疫事例

 6月9日、宮崎県の都城市の肉用牛肥育経営農場で口蹄疫の疑似患畜が確認された。208頭の飼養牛は10日未明までにすべて殺処分された。

 280例目となる口蹄疫は鹿児島県に隣接する都城市で確認された。都農町で発生した1例目とは52km離れている。10日午前には9日夕方に疑い事例とされた3頭で陽性が確認された。これによって10日付けで移動制限区域(半径10km)が設定された。 10日未明には現場の再確認の結果、宮崎県と農水省が協議し同農場の飼養牛すべてを疑似患畜とすることを決め午前2時半までに殺処分を完了した。
 9日に就任会見をおこなった山田新農相は口蹄疫の拡散リスクについて、川南町などでは「ワクチンの効果は出始めたかなと感じているが、依然として、いつ、どこに飛び火するか分からない厳しい状況は続いていると認識している」と話していた。

(2010.06.10)