同賞は世界の食の量と質の課題に先進的に取り組み、人類の福祉と健康、平和の貢献にめざましい成果を遂げている人を讃えるもの。第1回目となる今回は、世界15か国から78の個人・団体の推薦があった。そのなかから次の3人が受賞者に選ばれた。
▽「食の生産・供給」、「食と健康」、「食と教育」の視点から、さまざまな分野で社会貢献した人に贈られる「本賞」にはアフリカ地域に適応した陸稲ネリカ品種を開発したアフリカ農業研究フォーラム事務局長のモンティ・P・ジョーンズ氏(シエラレオネ)。
▽途上国の食糧増産や生産基盤の確立に貢献した人に贈られる「佐藤藤三郎特別賞」には従来品種より収量の多い「ハイブリット米」を開発し、中国の食料需要増加に貢献した国家雑交水稲作業技術センター主任の袁隆平氏(中国)。
▽若い人材を対象に世界貢献が期待される研究や実践に贈られる「21世紀希望賞」には雪国まいたけなどと共同でキノコ遺伝子のデータベースを構築した東京家政大学准教授の藤森文啓氏(日本)。
表彰式は10月29・30日に新潟市のホテル日航新潟 朱鷺メッセ国際会議場で開く。