農政・農協ニュース

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配合飼料価格、据え置き 7〜9月、JA全農

 JA全農は6月18日、7〜9月期の配合飼料供給価格は4〜6月期価格を据え置くと発表した。

 4〜6月期は1〜3月よりトンあたり約1000円値下げした。据え置きによって引き続きトンあたりの実質農家負担額は約5万3200円に下がっているが、平成18年の高騰前の4万2600円水準より依然として高いことに変わりはない。
 飼料穀物情勢では、トウモロコシのシカゴ定期が3月初めには1ブッシェル(約25.4kg)3.7ドル前後だったが、現在は3.6ドル前後で推移している。天候に恵まれ作付け面積が大幅に増加していることが要因。今後は、エタノール需要や輸出需要が堅調で相場は底堅く推移するとJA全農は見込んでいる。
 大豆粕の相場はトン300ドルで推移。4月に入り中国向け大豆輸出量の増加で一時的に上昇したが、米国で作付けが順調に進んでいることから相場は軟化した。国内産は、軟調なシカゴ定期を受けて値下がりが見込まれるという。
 米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、4月以降トン75ドル前後で推移している。2月前半には船腹需要の減少で同65ドルにまで下落したが、中国向け鉄鉱石・石炭の輸送需要の増加や、南米産穀物のアジア向け輸出が最盛期を迎えたことから上昇に転じている。今後も堅調に推移すると見込まれている。
 外国為替は、4月に入り米国の雇用統計が改善したことを受け、1ドル94円台まで円安が進んだが、その後、ギリシャの財政危機による欧州の金融市場の混乱が米国にも影響するとの懸念からドルが売られ、現在は91円前後で推移。今後も一進一退の相場展開が続くと見込んでいる。

(2010.06.21)