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農産物価格指数、前年比2%低下  農水省

 農水省は6月22日、平成21年の農業物価指数(平成17年=100)を公表した。

◆米は前年比で上昇

 農産物価格指数は総合で95.7。野菜、果実、畜産物などの低下で前年より2.0%の低下となった。
 品目別の動向は米は98.0となったが、前年比3.5%上昇した。小麦製品の値上がりによる需要増で価格が上昇したことが要因。
 一方、野菜は100.7だが、前年比3.9%の低下。21年は夏の日照不足で出荷量が減少したものの、20年は中国産ギョウザ事件の影響で国産野菜価格が上昇しており、それとの比較では低下した。
 果実は91.5で前年比9.2%の低下。21年産みかんが表年で出荷量が増加し価格が低下した。花きは93.0で前年比3.1%低下。切り花、鉢物価格の低下が影響した。畜産物は98.5で前年比3.1%低下。鶏卵、肉豚などの価格低迷が影響した。

◆交易条件は前年と同

 農業生産資材価格指数は総合で111.3。肥料や農薬の価格が上昇したが、飼料、光熱動力費が低下したことで前年比2.0%の低下となった。
 品目別にみると肥料は148.4で前年比12.3%上昇。輸入原材料価格の上昇が要因。飼料は120.7で前年比12.2%低下。外国産穀物相場と輸送費の低下が要因。
 農薬は109.9で前年より9.7%上昇。原材料価格が上昇したことが要因。光熱動力は原油価格低下が影響し、前年比24.6%の低下で105.5となった。農機具は104.5で前年比3.4%の上昇。原材料価格の上昇が要因。
 農業交易条件指数(農産物価格指数・総合/農業生産資材価格指数・総合×100)は86.0で前年と同水準となった。

(2010.06.23)