ユーコープでは、食料自給力向上、休耕田・耕作放棄地の有効活用による田園の保全を目的に、飼料用米の活用を進めている。今年も5月〜6月にかけてユーコープ職員のべ19名が岩手、秋田、佐賀の協力産地で田植えを行った。
6月21日には、4名の職員が佐賀県のJA伊万里管内のほ場でJA職員らの指導を受け田植えに参加した。
JA伊万里を含むJAグループ佐賀では、今年33haに飼料用米を作付け(約130t収穫予定)しているが、その内の9.7ha(約50t)が、ユーコープ産地指定の鶏肉「はぐくみ鶏」の飼料用米となり、専用飼料に5%配合され、佐賀県内31軒の生産農家で飼育される「はぐくみ鶏」に給餌される。
ユーコープの昨年の飼料用米作付面積は合計で301ha(東京ドーム約300面分)・収量約835tだったが、今年は327ha・約980tに拡大する見通しだ。
収穫された飼料用米は、はぐくみ鶏のほか、コープ産地指定の豚肉「茶美豚(チャーミーポーク)」の一部、植物性飼料のみで飼育される鶏卵「コープ味菜卵(あじさいらん)」の親鳥全羽に給餌される。
ユーコープでは、今後も産地の協力を得て、飼料用米の拡大に取り組んでいくことにしている。