21年度の鶏卵価格は加工向けなどの需要低迷によって、年間通して価格は安かった。JA全農たまご東京の年度平均Mサイズ価格は175円/kgで前年度比▲18円。標準取引価格も169.57円/kgで、同▲20円だった。
21年9月、12月以外の10カ月が価格差補てん月となり、補てん金のべ単価は231円/kgとなったが、22年1月に価格差補てん金45円に対し26円を交付したところで、限度額(のべ単価190円)を超え、2月、3月は補てんが行われなかった。
補てん事業の実施状況は、▽契約数量50万240トン、▽補てん金交付額77億8389万円、となり次年度繰越金は3800万円ほどだった。
◆22年度は価格安定のきざし
22年度は、過去最高となる契約数量56万5506トン(前年度比113%)に対し、補てん基準価格181円/kgとなった。価格を昨年より10円ほど安くしたことについて事務局は、「繰越金が少なかったことと、価格が安定してきたため」としている。
実際の標準取引価格も、22年4月に165.12円/kgで補てん単価7円(計画では14円)だったが、5〜6月も160円/kg前後で推移しており、補てん単価は17円ほどの計画に対し5円以下と落ち着いている。
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役員の任期満了にともない、理事14人監事1人の選任を行った。
理事では、以下の5人の新退任があった。
【新任理事】
▽田中宏和(茨城県農林水産部畜産課長)
▽三輪益司(愛知県農林水産部畜産課長)
▽石田史郎(兵庫県農政環境部農林水産局畜産課長)
▽十川政典(香川県農政水産部畜産課長)
▽塩島勉((独)農畜産業振興機構理事)
【退任理事】
▽永見基定(茨城県農林水産部長)
▽永田清(愛知県農林水産部長)
▽伍々博一(兵庫県農政環境部長)
▽西原義一(香川県農政水産部長)
▽岡田眞樹((独)農畜産業振興機構理事)